今回のブログでは「【期間限定Q&Aコーナー】西谷先生に聞いてみよう!」でいただいたご質問の中から、ねこさんとのコミュニケーションに関する質問をピックアップしてご紹介します。

ねこさんとのコミュニケーション

もと野良の保護猫オスとメスがいます。頭を撫でると二匹とも腰を高くあげます。とりあえず尻尾の根元をモミモミしていますが、どうしてあげるのが正しいのでしょうか?またこの動きには何か意味があるのでしょうか?

言葉を発しないねこさんとの触れ合いの中で、「撫でる」ことは重要なコミュニケーション手段の一つです。ねこさんが腰や尻尾を高く上げる、撫でている部分を飼い主様の方に向ける・近づけるなどの行為は、基本的にはご機嫌なサイン。今回のご質問にある通り、頭や尻尾のつけ根部分、また耳の前の部分、顎の下部などは、多くのねこさんにとって触れられて良い部分、そして優しく撫でられるのが嬉しいと感じる部分です。一方でねこさんにとっては本能的に触れられたくない部分もあります。

ねこさんが触れられて嫌がるのは?

多くのねこさんにとって、足先は本能的に触れられたくない部分です。また、気分によってはお腹を触られることを嫌がるねこさんもいます。ほかにも、触れた途端にねこさんの身体に緊張が走ったり身を引いたりする場所があれば、それらはねこさんが嫌がっているというサインになります。我慢しつつも触れられるのを許してくれるねこさんもいますが、我慢できずに逃げてしまったり、爪や歯を当ててくるねこさんもいます。ねこさんが少しでも嫌がる素振りを見せた場合は、すぐに手を離してあげることが大事です。嫌がっているのに触れ続けてしまうと、攻撃的になってしまうだけでなく、ねこさんとのコミュニケーション自体ができなくなってしまうリスクもあります。

しかし、ねこさんの健康を保つためには、爪切りや歯みがき、ブラッシングなどのために、足先や口の中、背中など、ねこさんの身体のさまざまな部分を日常的に触れる必要があります。このように、ねこさんが嫌がる部分でも触れなければいけない場合は、以下の2つのポイントを忘れずに取り入れて下さい。

  1. 少しずつ時間をかけて行うこと
  2. ねこさんが本能的に好むおやつや遊びを活用すること

※爪切りや歯みがき、ブラッシングは大事なことですが、ねこさんが嫌がっている場合は無理に行うことは大変危険です。また、一度拒否行動が出てしまうと警戒心が強くなり、その後は全く触らせてもらえなくなってしまう場合も。少しずつ距離を縮めて、良い関係の構築につなげていきたいですね。

ねこさんとのコミュニケーション、注意点は?

上記でご紹介したように、ねこさんには触られて嬉しいところと嫌なところがあります。タイミングは自分から近付いてきたり、体をこすりつけてきたときに撫でるといいでしょう。しかし、ねこさんはすぐ気が変わる動物。最初は機嫌よくしていたのに、しばらくすると離れていくというようなこともあります。また、耳を伏せる、しっぽを大きく振る、体をこわばらせるのはもうやめてのサインです。これらの場合はそれ以上は触らずにそっとしておきましょう。好きな場所だからといってずっと撫で続ける必要はありません。

また、年齢の高いねこさんで脊椎が変形している場合、尻尾のつけ根の部分をあまり強くたたいたり触ったりすると関節に負担がかかってしまうこともあります。軽めに優しくタッチしてあげるよう心がけてくださいね。

おわりに

ねこさんの身体を撫でることは、ねこさんとの大事なコミュニケーション手段の一つです。身体のどの部分を触れたら良いか、またどの程度撫でてあげるのが良いかということは、ねこさんの表情やボディサインを見ながら把握していかれると良いでしょう。

ねこさんの健康のためには、嫌がるところも少しずつ触れられるようにしなければいけないこともあります。一気に距離を詰めるのではなく、おやつや大好きな遊びを活用しながら少しずつトライしてみてください。ポイントはねこさんが拒否行動を出す前に辞めてあげること。スモールステップですが、触る時間や場所を少しずつ増やすことによって、ねこさんも安心して慣れることができますよ。