
当院では昨年から「こねこフレンドリープログラム」を開催しています。このプログラムは、こねこのうちに定期的に来院経験を積むことによって、動物病院の受診に対してストレスを抱かないねこさんを育てることを目的とした取り組みです。協賛企業からのプレゼントもあり、これまでご参加いただいたねこさんと飼い主様にも大変ご好評いただいております。
今年度も「こねこフレンドリープログラム」を開催しますので、こねこの飼い主様はぜひご参加についてご検討ください。
こねこフレンドリープログラム2025

「動物病院に連れて行ける猫に育てる」というコンセプトでJSFMねこ医学会が主催するプログラムです。本プログラムに賛同する全国各地の動物病院で実施されています。
ねこさんには、おやつを食べて遊んだり、院内をお散歩したり自由に過ごしていただきます。また、体重測定によって成長確認を行うほか、日常のケア(獣医学的な判断が必要ないもの)についてのご相談もお受けします。もし当日「獣医師に相談したい」となった場合は、その場で予約を入れていただき、診察(※)に切り替えることも可能です。
【対象月齢】現時点で2〜6ヶ月齢程度のこねこさん
※対象月齢外のねこさんのご参加も検討しますので、お気軽にお問い合わせください。
【募集期間】随時
【参加費】無料
※診察に切り替えた場合は通常の料金が発生します。
【応募方法】お電話あるいはインターネット予約にて
※応募に際してご不明点や不安なことなどがありましたらお気軽にお問い合わせください!
▶JSFMねこ医学会「こねこフレンドリープログラム2025」
「こねこフレンドリープログラム2024」の様子

昨年度は春と秋に募集を行い、これまで4頭のねこさんが「こねこフレンドリープログラム」を見事卒業されました。現在継続中のねこさんもいます。本プログラムに参加・卒業されたねこさんたちを見ていると、健康診断や検査などの際もスムーズに進めることができていると感じます。これはやはり病院環境や当院スタッフとの触れ合いに慣れていて、ストレスを感じずに受診できるからだと思います。

通院するためにはねこさんがキャリーに入らなければいけなく、また車や公共交通機関での移動も伴います。つまり、本プログラムは病院(通院)に慣れるだけでなく、キャリートレーニングなどの観点からも役立つプログラムとなっています。キャリートレーニングができていると、いざという時(災害時など)にも安心です。ぜひ「こねこフレンドリープログラム」での通院経験を防災の観点からも活用していただけたらと思います。
おわりに
こねこの期間は、社会性が育つ時期であり、この時期に経験したことはねこさんのその後の人生でも許容できるようになるというデータがあります。好奇心旺盛なこの時期に定期的に通院するのは大変だとは思いますが、その後の長い一生を考えた時に、やはり無理なく通院できるということは宝物になるはずです。この機会にぜひ「こねこフレンドリープログラム2025」をご活用ください。