ねこさんの健康寿命をながくすること、これはご家族の幸せにもつながりますね。人と同じで、ねこさんも疾患の早期発見、早期治療によってこれを実践していきたいところです。ただし人と違ってねこさんは自分から進んでどころか、病院に来ること自体がストレスになってしまう子がほとんどです。疾患がないかが気になるけど、病院でのストレスでかえってぐあいがわるくなるのでは・・・私自身も自分の猫を家から連れ出すときには切実な問題です。
もっと早くわかっていれば
しかし、「もっと早くわかっていれば」「もっと早く連れてきていれば・・・」この声をもう何度聞いたことでしょう・・・そのたびに胸が締め付けられてきました。ねこさんは、犬さん以上に来院の機会が少ないです。さまざまな来院のハードルとなる理由の一つでも、すくなくできればと考えます。
院内滞在時間を極力短くする
この思いから、予防接種、健康診断の滞在時間をできるだけ少なくする工夫を行っていこうと考えています。診察室にお呼びしてねこさんが少しおちつくまで待ってから採血などの処置をする必要がありますが、それが終わればなるべく早めにお家へ帰れる工夫をしていきます。結果はその場で待たずに、連絡ツールで行っていきます。(疾患や症状がある患者さんは結果によって治療をおこなうので滞在時間は長めになってしまいます)
慢性疾患でも、症状が出るまでの期間を長くする、症状を軽くし、ご家族とねこさんがながくつづけられる治療や管理の方法を一緒に見つけていきましょう