食欲がない、嘔吐が続く、下痢あるいは軟便、便に血が混じる、便秘、隠れてうずくまっている
これらは一般に胃腸の問題があるときに見られる症状の一部です。若い猫さんでは異物誤食、中毒、感染症による胃腸炎、食事アレルギーなどが中高齢に比べると多い傾向にあります。中年齢以降では非感染性炎症や腫瘍も疑われます。
ただし、これらの症状は、他のおなかの臓器(膵臓や肝臓、腎臓など)の問題や、全身疾患や代謝の異常(糖尿病、副腎の異常など)、脳神経疾患などでも起こることがあるので注意が必要です。
急性かつ軽度な症状であれば、対症療法の反応を見ます。症状が重いあるいは治療への反応が悪い慢性の経過であれば、原因疾患を特定し、適切な治療を行うために検査を行なっていきます。この場合には血液検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査をはじめとした、いくつかの検査が必要になります。
ねこさんはよく吐く動物という先入観のために様子を見られがちですが、毎日のように症状がある場合には何らかの原因があると考え、対処する必要があります。判断に迷う時はご相談だけでもいらしてくださいね